「あなたたち、目的はなんですか」


「きみ、けっこうかわいい顔してんじゃん?俺らと遊ばねー?」


「JK?俺たちについてくれば、そっちのイケメン2人には手ぇ出さないでやるぜ?」


「お前ら…」


「おことわりします。私、不良はきらいなので。彼にからむのはやめて、さっさと帰ってください」


「はぁ?」




 顔をしかめたチンピラに、「手ぇ出さないでやるっつってんだろ」と腕をつかまれそうになって半身で避けた。

 すると、さらにチンピラが顔をゆがめて私に近づいてくる。

 もう一度警告しようと口を開いたら、となりの大我先輩が前に出て、チンピラの胸ぐらをつかんだ。




「やるなら、相手してやる」




 するどい視線に、怒りのこもった声。

 大我先輩は、ゾクッとする殺気を放った。