「…確かに、…」
「一緒にいるのは、大我先輩のお知り合いですか?」
「…いや」
少なくとも高校生以上ではありそうな私服姿の男たちが、爽くんの近くにいるのを見て、めずらしい光景だなと思った。
けど、大我先輩は歩く足を早めて、いっそ走る勢いで爽くんがいるほうへ向かっていく。
私もそのあとをついていって、あれはチンピラにからまれてるのか…!と状況を認識し直した。
「――おい、弟になんの用だ」
「あぁ?こりゃまたイケメンなことで。しかも女連れかよ、ハハッ!…むっかつく」
「に、兄さん、真陽先輩…!」
「爽くん、大丈夫ですか!」
目つきの悪いチンピラたちをにらみつける大我先輩のうしろで、私は爽くんに近寄って声をかける。
爽くんは眉を下げながらうなずいて、大我先輩の背中を心配そうに見た。
私は爽くんに「大丈夫ですよ」と声をかけてから、大我先輩のとなりにならぶ。



