「え…た、大我先輩…?どうか、しました…??」
「…」
そんな、無言で見つめられたら…っ!
お顔が強くて!顔は熱くなるわ鼓動は速くなるわで気絶しそうなんですが!
「…真陽。よそ見するなよ」
「はいっ!…はっ」
え、なに、どういうこと…!?
“俺の顔だけ見てろ”ってこと!?よろこんで!!
っじゃなくて!大我先輩がそんなリップサービスしてくれるわけないから、単純に先輩のお顔だけ見てないでちゃんと前見ろってこと!?
私はあわてて歩道の先に顔を向けて、大我先輩のお言葉にしたがった。
「あれ…?大我先輩、あそこにいるのって爽くんじゃないですか?」
その結果、ブレザーを着たイケメンが前のほうにいるのを見つけて、大我先輩に話しかける。



