「…真陽?」
「え…た、大我先輩…!」
不意に、横から声が聞こえてビクッとしながら顔を動かすと、大我先輩がすぐ近くに立っていた。
優衣先輩と、上の階に行ったんじゃ…?
「…こんなところで、なにしてるんだ?」
「え、あ、いえっ。優衣先輩に会いに行こうかな~っと…!」
「…笹森なら、下に行った」
大我先輩は眉根を寄せて、視線を落としながら首裏に手を回す。
「え…お1人で…?」
「いや、遠藤知暖がついてる」
大我先輩…どうして、そんな不服そうな顔をしてるんだろう…。
遠藤先輩がついてるなら心配はないだろうし…優衣先輩が遠藤先輩に保護されてるのは、大我先輩だって知ってる様子だったのに。
…もしかして大我先輩、自分が優衣先輩を守りたいと思ってる…?



