【短】不良ぎらいだけど面食いな私VS超イケメンな不良



「…真陽?」


「え…た、大我先輩…!」




 不意に、横から声が聞こえてビクッとしながら顔を動かすと、大我先輩がすぐ近くに立っていた。

 優衣先輩と、上の階に行ったんじゃ…?




「…こんなところで、なにしてるんだ?」


「え、あ、いえっ。優衣先輩に会いに行こうかな~っと…!」


「…笹森(ささもり)なら、下に行った」




 大我先輩は眉根を寄せて、視線を落としながら首裏に手を回す。




「え…お1人で…?」


「いや、遠藤(えんどう)知暖(ちはる)がついてる」




 大我先輩…どうして、そんな不服そうな顔をしてるんだろう…。

 遠藤先輩がついてるなら心配はないだろうし…優衣先輩が遠藤先輩に保護されてるのは、大我先輩だって知ってる様子だったのに。

 …もしかして大我先輩、自分が優衣先輩を守りたいと思ってる…?