トイレの奥で、ミルクティー色のロングヘアの女子が、チンピラ顔の男に手首をつかまれている。
口と鼻までおおわれて、ピンク色の大きなたれ目をうるませているのが、なんともかわいそうだ。
千年に一度の超・美少女…っ!!
心臓がわしづかみにされる!!っじゃなくて!
「かわいい女の子になにをしてるんですかっ、この変態男!!」
私はすぐに2人にかけ寄って、回し蹴りを男のわき腹に食らわせる。
それからすぐに美少女の手首をつかんでいる男の腕をにぎりしめて、美少女の手を解放させ、彼女をうしろに下がらせた。
「女子トイレに入りこんで美少女をおそうなんてっ、死罪です!!」
「くそっ、ぐぁッ!」
このごにおよんで逃げようとした男に、上段突きからの蹴込みをお見舞いして、床にくずれ落ちるさまを見届ける。
ピクリとも動かず気絶している様子を見て、ちょっとやりすぎたかなと後悔がおそったものの、変態に慈悲は必要なし、と開き直った。



