「くっ…やはり不良でしたか…!1年3組、寺岡真陽です」
しかもナンバー2って…通りで腕が立ちそうな男だと思った。
礼儀をわきまえて自己紹介を返すと、遠藤先輩は笑顔で応えて、おもしろがるような視線を私に向ける。
「きみ、1年をシメたらしいね。先生から新入生に女の子がいるって聞いたときは心配したものだけど。様子を見に行ったら乱闘のなかに入っていくし」
ははっ、と笑う顔も不良じゃなければ眼福だ。
「言葉を変えてもらえませんか。不良になったつもりはありません。それと、心配していただいたのはありがとうございます」
「ごめんごめん。でもさ、“力は正しく使うもの”ってやつ広めたいなら、滝高のトップを目指すのも手だよ?不良は強いやつにしたがうし」
しかもナンバー2って…通りで腕が立ちそうな男だと思った。
礼儀をわきまえて自己紹介を返すと、遠藤先輩は笑顔で応えて、おもしろがるような視線を私に向ける。
「きみ、1年をシメたらしいね。先生から新入生に女の子がいるって聞いたときは心配したものだけど。様子を見に行ったら乱闘のなかに入っていくし」
ははっ、と笑う顔も不良じゃなければ眼福だ。
「言葉を変えてもらえませんか。不良になったつもりはありません。それと、心配していただいたのはありがとうございます」
「ごめんごめん。でもさ、“力は正しく使うもの”ってやつ広めたいなら、滝高のトップを目指すのも手だよ?不良は強いやつにしたがうし」



