“お兄ちゃん”をしてる大我先輩も眼福すぎる…っ!
感きわまって泣きたい気持ちにさえなりながら、私は美形3兄弟のうしろについていって、マンションを出た。
とちゅうまで一緒に歩いて、鈴ちゃん爽くんと別れると、大我先輩はクールな視線を私に向けてくる。
「寺岡、俺とタイマンしろ」
「丁重におことわりします…!」
「…俺の顔に、免じて」
ぎこちなくお顔を引き合いに出してくる大我先輩の不器用さがかわいくて、今日もキュンとしつつ、ガバッと頭を下げた。
「すみませんがおことわりします!あと“俺の顔見せてやらないぞ”とか、“タイマンを受けたら好き放題俺の顔を鑑賞させてやる”くらい言ってくださいっ!」
「…ふつうの顔だろ」
「とんでもありませんっ、顔面国宝さまですよ!?国が保護してしかるべきご尊顔ですっ!」
「やめろ…」



