どこか気遣うような、慎重に尋ねる声を聞いて、肩を丸めるように体を小さくする。

 正直なところ…。




「きらわれてる、みたいです…もともと、叔母さんとお母さんは姉妹仲がよくなかったという話で…私はお母さんによく似てるみたいだから」


「…そっか。なんというか…ふびんだね」


「うぅ…」




 同情されると、現実を認めざるをえない…。

 私、叔母さんにきらわれるあまり、この学校に転校することになったのかな…。

 なにかの間違いじゃなくて、わざとうそをつかれたんだとしたら、かなりショックかも…。


 校則が厳しいからってスマホも家に置いてきたし、寮があるって聞いて遠くまで引っ越してきたし…もしかしてあのアパートも、本当は寮じゃない…?