月と太陽

「…光守、」

私も名前を呼べば

「…影守、ごめん。
俺のせいで…顔に傷が…本当にごめん」

光守は自我は取り戻したようだが
目に力が入っておらず、

「…ごめん、俺なんかもう…
生きてる価値なんかない…ごめんなさい」

ずっと、苦しそうに謝っていた。

私はそんな光守を見て泣きそうになりながら
静かに傍に近付いた。

「…影守、もうこれ以上…
俺なんかに近付かない方が良いよ。
また、影守を傷付けてしまいそうで、怖い。
ただ、どうしても謝りたかっただけだから…」

光守はそう言って扉を閉めようとしたが
私は咄嗟に扉のドアノブに力を入れて
閉められないよう力任せに引けば

力のない光守はよろめき
私はそんな光守の腕を引っ張ると抱き締めた。