拳から恋




歩くのはいい。遅刻してしまうから。


だけど、逃がさんとばかりにずっと掴まれたまま。



でもすんなり話すわけにはいかない。



「……し、白鳥くんは何故その写真を持ってるの?」

「小さい時、よく遊んでたから」



わ、わたしの家の庭で!?



「え、じゃあわたしの家のことは……」

「極ど──」

「あー!!はいはい!ご存知なんですねっ!」




──こりゃ完璧に知られてる。


もういっそ腹くくった方がいいのか?




わたしが足を止めれば、白鳥くんも止まるわけで。



「Sの三人目を探してる。……一応、男装しながら」




暴露したのに、

あれ……なんで?



白鳥くんの顔色が一つも変わらない。




「あっそ」


「……そ、れだけ?」


「それだけも何も、探す必要なくない?」


「なんで?」





「大月に、風間。あとおれだし」