そこから私は部屋に閉じこもり一晩中泣き崩れた。私はライナー様のことを好きになり始めていたため、余計に悲しくショックだった。父様はお茶会での出来事に、相当頭にきていたようで、陛下に抗議に行ったと聞いた。宰相からは謝罪の言葉があり、息子が申し訳なかったと言われた。その後、改めてお茶会の誘いを受けたが私は全てを断った。
それでも隠蔽の魔法を掛けて、殿下達を影から見守る日々。以前なら温かい気持ちで見守っていた私だが、今は違う。冷め切った顔で三人を見つめていた。
これは仕事、心を殺してここに立てば良い。
そうして時間は過ぎて行った。


