「あぁーー!ガゼルくんみっけぇー」
そう言ってカテリーナはガゼルの前に現れた。
ふわふわの金の髪を揺らし、天使の様な容姿で微笑むカテリーナを見たガゼルは、一目で恋に落ちたと言う。まるで呪いから溶けたように、空気が世界が変わったと言っていた。
やはり小説の強制力のようなものがあったのかもしれない。目が覚めたガゼルは、カテリーナを追いかけ、この国に戻ってきたらしい。しかも大きな土産を持って。
それは、隣国アザレオンとビアゾナが手を組み、我が国グランディア大国を潰そうとした証拠だった。二カ国は魔王を復活させ、我が国を滅ぼそうとした。それが全て明るみとなり、我が国は二カ国に講義した。すると全ては王太子達による独断であったことが判明。二カ国の王太子は廃嫡され、投獄後処刑されると聞いた。厳しい処分だと思うが、仕方の無いことだった。我が国を潰すために魔王を復活させるなんて……アメリア達が討伐出来なければ、世界が滅亡していたかもしれないのだ。そんなことも元王太子達は気づかなかったのだろうか?不敬だがバカとしか言い様が無い。処刑されても仕方の無いことだった。二カ国の王太子が廃嫡されたため、王位継承権第二位の弟くん達が繰り上がりで各国の王太子に決まった。両国とも弟達はとても優秀で、人当たりも良いらしい。民達も喜んでいると報告を受けている。これなら安心して、国を任せられるだろう。しかも今回の件の謝罪金として、我が国に有利な貿易が行えることとなった。これで災害時などでも、物資に困ることは無くなるし、我が国は更に栄えることだろう。


