【完結】失恋したら有名シェフが私を溺愛包囲網で包み込みます。



「そもそも、彼女がいるのにセフレがいることが問題なの!……龍樹は、あの人を抱いたその汚い手で、何度も私のことを抱いてたんでしょ?あの人の身体を何度も触ったその手で、私の身体にも触れたんでしょ? 信じられない……」

 私が泣きそうな声でそう話すと、龍樹は「豊佳だって俺にセフレがいるのに気付かず、何度も俺に抱かれたよな? 俺の中に身を預けて何度も゙欲しい゙って求めてきたのは、豊佳の方だろ?」と私に言ってきた。

「え?……きゃっ!?」

 龍樹は私の腕を引っ張ると、そのまま私をベッドへと押し倒した。

「ちょ……何するのっ!」

 抵抗したけど、龍樹は私の両腕をガッシリと掴んできた。

「ほら、豊佳。お前俺とのセックスが好きなんだよな? いつもみたいに俺を求めろよ」

 そのまま私の唇を無理矢理奪ってきた龍樹に抵抗しようとするも、そのまま腕を押し付けられて身動きが取れない。

「っ……やめ、てっ……」

「ほら、いつもみたいに俺を求めろって」

 私の服の中に手を入れ、ブラの中に手を伸ばす龍樹の手を振り払おうとしたけど、力が強くて逃げられない。

「イヤッ……!」

 だけど龍樹は、私の耳元で「豊佳、お前のせいで俺さ、アイツと二回目のセックス出来なかったんだよ。だから代わりにお前が俺を満足させろよ」と私に言ったのだった。

「な、なに言ってっ……」

「豊佳、お前は俺の彼女だろ? 彼女なら彼氏を満足、させてみせろよ」

「イヤだ、離して……っ、んんっ」