「赤ワインね。いいセレクトだ」
「ありがと」
追加でボトルの赤ワインも注文し、メニューが届くのを待った。
「翡翠さん、お店って定休日あるんだよね?」
「いやー今のところはないんだけどね」
「え、なかったっけ?」
あったような気がしたんだけど、なかったっけ?
「でもまあ正直に言うと、やっぱり人手も足りてなくて……ホールうまく回んない時もあるんだよな」
翡翠さんが考え込むような表情を見せる。
「で、まあスタッフとも話して考えた結果って言うのかな。 一応、来月から月に四回くらい定休日入れることにした」
「そうなんだね。 でも確かに、毎日の営業って大変だよね。……ほらスタッフ足りてないと、万が一体調不良とかになった時とか大変だもんね」
希望の丘には毎日たくさんのお客様が来るし、スタッフも大変そうだし、誰かが急に休むとなるとホール回すのも大変だもんね。
「みんなシフト制で休みとは言えな。毎日営業続けるって……苦労するよな」
「そうだよね。 でも定休日を作るのは、いいことだと思うな。定休日を作るのは、私も賛成」
「一応、スタッフとも話し合って毎週水曜日を定休日にすることにしたんだ。 まあ水曜日は比較的お店も空いてるし、水曜日定休日でも問題ないかなって判断した」
「そっか」
翡翠さんも水曜日休みになることで少しは楽になるだろうし、翡翠さん自身も今度は新しいハンバーグの新メニューを開発したいみたいだから、時間を作れると話していた。



