「豊佳、俺は豊佳の彼氏だから。 心配なこととか不安なこととかあれば、いつでも遠慮なく言ってほしい」
優しい言葉をくれる翡翠さんに、私は「ありがとう……翡翠さん」と翡翠さんの背中に腕を回す。
「豊佳が不安になったり泣きたくなったら、俺はいつでも豊佳のそばに駆け付ける。豊佳の涙を俺が拭うよ。 悲しみや不安も、俺が全部受け止める」
そうやって私の頭を撫でてくれる翡翠さんを、私はより好きになっていく。
私の寂しくなった心に寄り添ってくれて、こうしてそばにいてくれることが、今の私にとっては本当にありがたいことだと思う。
「翡翠さんとなら、私……幸せになれる気がする」
「当たり前だ。俺のそばにいれば、必ず豊佳は幸せでいれるよ」
私は翡翠さんの言葉にウソがないってことを知っているけど、それでも言葉にしてほしくて「本当に……?」と聞き返してしまう。
「本当だよ。 俺は、豊佳のことが好きだから大切にしたいと思ってる。あんなクズ男とは違う」
「……翡翠さん、ありがとう」
私は翡翠さんとなら、幸せになれると確信した。今は大好きで大好きで、仕方ない人だ。
翡翠さんがここまで私を大切にしてくれるから、私はこれほどまでに安心できる。
「豊佳は俺といれば、大丈夫だから。何も心配しなくていい」
「うん」
翡翠さんという存在が、私を本当に勇気付けてくれる。
翡翠さんがいてくれるだけで、私はいつも笑顔になれる。



