◇
わたしがつくったカレーを頬張った夏川くんは珍しく目を輝かせて「美味しい」とつぶやいた。
死神なのに味覚はあるのか。
そういえば、この家でこんな風に食卓を囲むのはいつ以来だっけ。
たまに帰ってくるお父さんも、食事を共にすることは殆どない。忙しいんだから仕方ないけどね。
誰かに食べてもらうのも、美味しいを共有するのも、思えば本当に久しぶりのことだった。
「それで、夏川くんはいつまでここにいるの」
「あーね。今日も帰ろうかと思ったけどやめた」
「え、やめたって?」
「誰もいないならここで寝泊まりしてもいいだろ、無駄に広いし」
「えーっと、ずっと思ってたけど、夏川くんって結構自分勝手だよね?」
「死神に対してずいぶん生意気な態度取るねおまえ」
「そんな生意気な奴を生かしたのは夏川くんでしょ!」
「はは、強気な女は好きだよ」
また冗談を言ってのける。
「住むって言っても2泊3日でしょ」
「まーね。それまでにりりこが殺したい奴決めるの監視しなきゃだし」
「監視って……」
「ちなみに言っとくけど、死神も人間と同じように性欲あるから」
「は、はあ?!」
「ま、あんま欲情させないでねって話」
何を言うんだこの死神─────
何も返せずにわなわなと震えていると、ふは、と吹き出してぽんぽんとわたしの頭を撫でた。まるで子ども扱いだ。
「冗談。さっさと風呂入ってきな」
わたしを揶揄うのが上手すぎる!
拗ねたふりをして「もーいい」と言うとまたわらう。
夏川くんは意外とやさしい顔で笑うみたい。ギャップが凄くて調子狂っちゃうよ。
わたしがつくったカレーを頬張った夏川くんは珍しく目を輝かせて「美味しい」とつぶやいた。
死神なのに味覚はあるのか。
そういえば、この家でこんな風に食卓を囲むのはいつ以来だっけ。
たまに帰ってくるお父さんも、食事を共にすることは殆どない。忙しいんだから仕方ないけどね。
誰かに食べてもらうのも、美味しいを共有するのも、思えば本当に久しぶりのことだった。
「それで、夏川くんはいつまでここにいるの」
「あーね。今日も帰ろうかと思ったけどやめた」
「え、やめたって?」
「誰もいないならここで寝泊まりしてもいいだろ、無駄に広いし」
「えーっと、ずっと思ってたけど、夏川くんって結構自分勝手だよね?」
「死神に対してずいぶん生意気な態度取るねおまえ」
「そんな生意気な奴を生かしたのは夏川くんでしょ!」
「はは、強気な女は好きだよ」
また冗談を言ってのける。
「住むって言っても2泊3日でしょ」
「まーね。それまでにりりこが殺したい奴決めるの監視しなきゃだし」
「監視って……」
「ちなみに言っとくけど、死神も人間と同じように性欲あるから」
「は、はあ?!」
「ま、あんま欲情させないでねって話」
何を言うんだこの死神─────
何も返せずにわなわなと震えていると、ふは、と吹き出してぽんぽんとわたしの頭を撫でた。まるで子ども扱いだ。
「冗談。さっさと風呂入ってきな」
わたしを揶揄うのが上手すぎる!
拗ねたふりをして「もーいい」と言うとまたわらう。
夏川くんは意外とやさしい顔で笑うみたい。ギャップが凄くて調子狂っちゃうよ。



