食事のコーヒーをソファで飲みながら、再び取引先の補足説明をしていると、時刻は23時になっていた。
「副社長、ごちそうさまでした。本当に美味しかったです。ありがとうございました」
そろそろ帰ろうと、芹奈は翔に礼を言って頭を下げる。
「いや、こちらこそ。仕事の話につき合ってくれてありがとう」
その時、翔のスマートフォンが鳴り出した。
「ごめん、ちょっと失礼」
「どうぞ、お構いなく」
翔はスマートフォンを手に立ち上がると、窓際まで行き電話に応答する。
「Hello? ……This is he.」
キリッとした表情で流暢な英語を話す翔を、芹奈はぼんやりと見つめた。
(きっとまだ海外での仕事のやり取りが残ってるんだろうな。時差もあるから大変そう。それにしても綺麗な英語)
スラックスのポケットに左手を少し入れ、窓の外の夜景を見ながら真剣に話している立ち姿は、凛々しくて美しい。
(なんだろう?醸し出す雰囲気が日本人離れしてるよね。外国人にも引けを取らない、自信とオーラに溢れている感じ。それに背も高いし、顔もかっこいいのかも?)
今までよく見ていなかったが、改めて見ると彫りの深い顔立ちとシャープなフェイスライン、切れ長の目とスッと通った鼻筋でなかなかのイケメンだった。
(あー、そう言えば秘書室の女子達もそんな話で盛り上がってたな。帰国してきた副社長がかっこいいって)
そんなことを考えつつ、聞こえてくる英語に耳を傾けていると、なぜだか心地良くなってくる。
そして芹奈は、そのままスーッとソファにもたれて眠りに落ちた。
「副社長、ごちそうさまでした。本当に美味しかったです。ありがとうございました」
そろそろ帰ろうと、芹奈は翔に礼を言って頭を下げる。
「いや、こちらこそ。仕事の話につき合ってくれてありがとう」
その時、翔のスマートフォンが鳴り出した。
「ごめん、ちょっと失礼」
「どうぞ、お構いなく」
翔はスマートフォンを手に立ち上がると、窓際まで行き電話に応答する。
「Hello? ……This is he.」
キリッとした表情で流暢な英語を話す翔を、芹奈はぼんやりと見つめた。
(きっとまだ海外での仕事のやり取りが残ってるんだろうな。時差もあるから大変そう。それにしても綺麗な英語)
スラックスのポケットに左手を少し入れ、窓の外の夜景を見ながら真剣に話している立ち姿は、凛々しくて美しい。
(なんだろう?醸し出す雰囲気が日本人離れしてるよね。外国人にも引けを取らない、自信とオーラに溢れている感じ。それに背も高いし、顔もかっこいいのかも?)
今までよく見ていなかったが、改めて見ると彫りの深い顔立ちとシャープなフェイスライン、切れ長の目とスッと通った鼻筋でなかなかのイケメンだった。
(あー、そう言えば秘書室の女子達もそんな話で盛り上がってたな。帰国してきた副社長がかっこいいって)
そんなことを考えつつ、聞こえてくる英語に耳を傾けていると、なぜだか心地良くなってくる。
そして芹奈は、そのままスーッとソファにもたれて眠りに落ちた。



