「ふあー、よく寝た。あれ?なんだここ」
ソファから村尾の寝ぼけた声が聞こえてきて、翔は笑い出す。
「おはよう、村尾」
「副社長?あ、そうか。ここホテルですね。おはようございます」
「すごい格好で寝てたぞ。腰痛くないのか?」
「大丈夫でーす。俺、いつでもどこでも寝られるのが取り柄なので」
「羨ましいな。じゃあ朝食でも食べるか」
そう言って翔は、ルームサービスを頼んだ。
豪華な朝食が運ばれてきて、三人で楽しく味わう。
「朝から優雅ですねー。副社長は毎朝こんな贅沢な朝食を?」
「いや、朝は食欲なくてコーヒーだけだ。でも誰かと食べると美味しいな」
「そうですね。あー、俺も早く結婚したい。奥さんにおはようって起してもらって、朝ご飯一緒に食べたいです」
「へえ、村尾って結構家庭的なんだな。村尾ならモテるだろ?誰かいい人いないのか?」
「それが副社長につくようになってから、女性陣の視線が一気にそれちゃって。みんな副社長に釘付け!俺、もはや空気みたいにスルーされてます」
まさか!と翔は笑い出す。
「ほんとですよ。しかも『あのー、村尾さん』って控えめに声をかけられて、もしや?と思ったら、『副社長って彼女いるんですか?』って聞いてきたり」
「へえー」
「へえーって!」
村尾は真顔で突っ込む。
「それに社長からも聞かれました。副社長のスケジュール、いつになったら時間取れそうかって。どうやらお見合いの話みたいでしたよ?」
ああ、と翔はうなだれる。
芹奈も、社長が取引先の令嬢との縁談を進めたがっていることを思い出した。
(副社長に言われて、コンペが終わるまではって引き伸ばしてきたけど。そのコンペももうじき終わる。そうすればもう言い逃れ出来ないかな)
そしてふと芹奈は、以前その話を翔とした時のことを思い出した。
(あの時は、てっきり副社長に彼女がいるんだと思ってた。大好きなんだっておっしゃってたし。でもあれって……、私のこと?)
そう思い当たり、芹奈は手を止めてうつむく。
「ん?芹奈、どうかしたか?」
村尾に聞かれて、「ううん、なんでもない」と芹奈は笑って取り繕った。
ソファから村尾の寝ぼけた声が聞こえてきて、翔は笑い出す。
「おはよう、村尾」
「副社長?あ、そうか。ここホテルですね。おはようございます」
「すごい格好で寝てたぞ。腰痛くないのか?」
「大丈夫でーす。俺、いつでもどこでも寝られるのが取り柄なので」
「羨ましいな。じゃあ朝食でも食べるか」
そう言って翔は、ルームサービスを頼んだ。
豪華な朝食が運ばれてきて、三人で楽しく味わう。
「朝から優雅ですねー。副社長は毎朝こんな贅沢な朝食を?」
「いや、朝は食欲なくてコーヒーだけだ。でも誰かと食べると美味しいな」
「そうですね。あー、俺も早く結婚したい。奥さんにおはようって起してもらって、朝ご飯一緒に食べたいです」
「へえ、村尾って結構家庭的なんだな。村尾ならモテるだろ?誰かいい人いないのか?」
「それが副社長につくようになってから、女性陣の視線が一気にそれちゃって。みんな副社長に釘付け!俺、もはや空気みたいにスルーされてます」
まさか!と翔は笑い出す。
「ほんとですよ。しかも『あのー、村尾さん』って控えめに声をかけられて、もしや?と思ったら、『副社長って彼女いるんですか?』って聞いてきたり」
「へえー」
「へえーって!」
村尾は真顔で突っ込む。
「それに社長からも聞かれました。副社長のスケジュール、いつになったら時間取れそうかって。どうやらお見合いの話みたいでしたよ?」
ああ、と翔はうなだれる。
芹奈も、社長が取引先の令嬢との縁談を進めたがっていることを思い出した。
(副社長に言われて、コンペが終わるまではって引き伸ばしてきたけど。そのコンペももうじき終わる。そうすればもう言い逃れ出来ないかな)
そしてふと芹奈は、以前その話を翔とした時のことを思い出した。
(あの時は、てっきり副社長に彼女がいるんだと思ってた。大好きなんだっておっしゃってたし。でもあれって……、私のこと?)
そう思い当たり、芹奈は手を止めてうつむく。
「ん?芹奈、どうかしたか?」
村尾に聞かれて、「ううん、なんでもない」と芹奈は笑って取り繕った。



