「え?待って、芹奈。客室を用意しろって言われたのか?先方の女社長に?」
店を出て村尾に電話をかけると、驚いたような声が返ってきた。
「うん、そう。少し酔ったから、ソファでくつろぎながら話をしたいって」
「それで?副社長はそれを聞き入れたってこと?」
「そうよ、かしこまりましたって。そういう訳だから村尾くん、これからフロントに行って手配してくれる?」
すると電話の向こうで村尾が大きなため息をつくのが分かった。
「村尾くん?どうかした?」
「……芹奈。恐らくそれ、枕営業だ」
えっ!?と芹奈は思わず大きな声を上げてしまう。
「そ、そんな、まさか!そういうのって、現実にはないんじゃないの?」
「信じたくないのは分かるけど、現実にはある。ニックナックジャパンの石津社長は、アメリカ本社に長く勤めていたんだ。その時にCEOの愛人になって、日本法人の社長の座をもらったらしいからな」
「嘘。それじゃあ、今から……」
「ああ。客室に移動して、副社長に色仕掛けするつもりだろうな」
「そんな。どうしよう、村尾くん」
うーん……、としばしの沈黙のあと、村尾がきっぱり言った。
「とにかく部屋を手配する。副社長に頼まれた以上、それに従うまでだ。だけど芹奈。俺達は副社長のそばを離れず、何かあったらすぐに助けるんだ。いいな?」
「うん、分かった」
芹奈は拳を握りしめて頷いた。
店を出て村尾に電話をかけると、驚いたような声が返ってきた。
「うん、そう。少し酔ったから、ソファでくつろぎながら話をしたいって」
「それで?副社長はそれを聞き入れたってこと?」
「そうよ、かしこまりましたって。そういう訳だから村尾くん、これからフロントに行って手配してくれる?」
すると電話の向こうで村尾が大きなため息をつくのが分かった。
「村尾くん?どうかした?」
「……芹奈。恐らくそれ、枕営業だ」
えっ!?と芹奈は思わず大きな声を上げてしまう。
「そ、そんな、まさか!そういうのって、現実にはないんじゃないの?」
「信じたくないのは分かるけど、現実にはある。ニックナックジャパンの石津社長は、アメリカ本社に長く勤めていたんだ。その時にCEOの愛人になって、日本法人の社長の座をもらったらしいからな」
「嘘。それじゃあ、今から……」
「ああ。客室に移動して、副社長に色仕掛けするつもりだろうな」
「そんな。どうしよう、村尾くん」
うーん……、としばしの沈黙のあと、村尾がきっぱり言った。
「とにかく部屋を手配する。副社長に頼まれた以上、それに従うまでだ。だけど芹奈。俺達は副社長のそばを離れず、何かあったらすぐに助けるんだ。いいな?」
「うん、分かった」
芹奈は拳を握りしめて頷いた。



