「じゃあ、気を取り直して乾杯しようか」
ワイングラスを手に三人で乾杯すると、芹奈は少し口をつけただけですぐにグラスを置いた。
「もしかして口に合わなかった?」
翔がまた心配そうに尋ねてきて、芹奈はすぐさま首を振る。
「いえ!とっても美味しいです。でも今夜はすぐに酔いが回ってしまいそうで……」
「どうかしたの?ひょっとして体調が良くない?」
「そんなことないです。お料理もとても美味しいですし」
取り繕うように、芹奈はパクパクと食事の手を進めた。
翔はそんな芹奈の様子をしばらく見守ってから、スタッフに何やら話をする。
残すはデザートだけとなった時、翔が二人に声をかけた。
「デザートは部屋に運んでもらったから、移動しよう」
は?と、村尾も芹奈も思わず聞き返す。
「客室の方が落ち着くから。さ、行こう」
有無を言わさず席を立った翔に、二人も顔を見合わせてから立ち上がった。
ワイングラスを手に三人で乾杯すると、芹奈は少し口をつけただけですぐにグラスを置いた。
「もしかして口に合わなかった?」
翔がまた心配そうに尋ねてきて、芹奈はすぐさま首を振る。
「いえ!とっても美味しいです。でも今夜はすぐに酔いが回ってしまいそうで……」
「どうかしたの?ひょっとして体調が良くない?」
「そんなことないです。お料理もとても美味しいですし」
取り繕うように、芹奈はパクパクと食事の手を進めた。
翔はそんな芹奈の様子をしばらく見守ってから、スタッフに何やら話をする。
残すはデザートだけとなった時、翔が二人に声をかけた。
「デザートは部屋に運んでもらったから、移動しよう」
は?と、村尾も芹奈も思わず聞き返す。
「客室の方が落ち着くから。さ、行こう」
有無を言わさず席を立った翔に、二人も顔を見合わせてから立ち上がった。



