「お正月は実家に帰るの?」
美しく盛り付けられた美味しい品々を味わいながら、翔が芹奈に尋ねる。
「はい。大みそかに帰省して、3日間くらい滞在しようかと。と言っても実家は千葉なので、電車ですぐなんですけどね」
「そう、ゆっくりしてきて」
「ありがとうございます。副社長は?どう過ごされるんですか?」
「ん?そうだな。特に予定はないんだけど。そう言えば明日からの温泉宿の宿泊券を取引先からもらってたんだ。行ってこようかな?」
「温泉宿、ですか?」
「そう、伊豆のね。客室露天風呂もあって、なかなか人気らしい。もらったのは、1泊2日のペア宿泊券だったかな?」
ペア宿泊券……と、芹奈はうつむいて考える。
(副社長、誰と行かれるんだろう?)
チラリと視線を上げると、同じタイミングで顔を上げた翔と目が合い、ん?と首を傾げられた。
「いえ、何も」
芹奈は慌てて目を伏せて箸を進めた。
美しく盛り付けられた美味しい品々を味わいながら、翔が芹奈に尋ねる。
「はい。大みそかに帰省して、3日間くらい滞在しようかと。と言っても実家は千葉なので、電車ですぐなんですけどね」
「そう、ゆっくりしてきて」
「ありがとうございます。副社長は?どう過ごされるんですか?」
「ん?そうだな。特に予定はないんだけど。そう言えば明日からの温泉宿の宿泊券を取引先からもらってたんだ。行ってこようかな?」
「温泉宿、ですか?」
「そう、伊豆のね。客室露天風呂もあって、なかなか人気らしい。もらったのは、1泊2日のペア宿泊券だったかな?」
ペア宿泊券……と、芹奈はうつむいて考える。
(副社長、誰と行かれるんだろう?)
チラリと視線を上げると、同じタイミングで顔を上げた翔と目が合い、ん?と首を傾げられた。
「いえ、何も」
芹奈は慌てて目を伏せて箸を進めた。



