季節は徐々に移り行き、12月に入った。
「さむっ!日本の冬って寒いな」
朝、村尾がマンションまで迎えに行くと、翔は身震いしながら急いで車に乗り込む。
「副社長。まだまだ冬はこれからですよ?」
「これ以上寒くなるのか?俺、無理だわ」
「冬は寒いからこそ恋人達の距離が縮まるんです。クリスマスとか、バレンタインとか」
「おい、村尾。けんか売ってるか?独り身の俺は、身も心も寒くて越冬出来そうにない」
「俺もですよ。いっそのこと冬眠しましょうか」
「それいいな!するする」
ははは!と笑いながら会社に着くと、いつものように副社長室で仕事を始めた。
しばらくして休憩しようと部屋を出ると、吹き抜けになったラウンジへと向かう。
いつの間にか大きなクリスマスツリーが飾られていて、美しさに思わず目を見張った。
(綺麗だな。村尾には冬眠したいって言ったけど、クリスマスまでは起きてようかな)
ふっと笑みをもらし、コーヒーを飲みながら、翔はツリーの煌めきにしばし心を奪われていた。
「さむっ!日本の冬って寒いな」
朝、村尾がマンションまで迎えに行くと、翔は身震いしながら急いで車に乗り込む。
「副社長。まだまだ冬はこれからですよ?」
「これ以上寒くなるのか?俺、無理だわ」
「冬は寒いからこそ恋人達の距離が縮まるんです。クリスマスとか、バレンタインとか」
「おい、村尾。けんか売ってるか?独り身の俺は、身も心も寒くて越冬出来そうにない」
「俺もですよ。いっそのこと冬眠しましょうか」
「それいいな!するする」
ははは!と笑いながら会社に着くと、いつものように副社長室で仕事を始めた。
しばらくして休憩しようと部屋を出ると、吹き抜けになったラウンジへと向かう。
いつの間にか大きなクリスマスツリーが飾られていて、美しさに思わず目を見張った。
(綺麗だな。村尾には冬眠したいって言ったけど、クリスマスまでは起きてようかな)
ふっと笑みをもらし、コーヒーを飲みながら、翔はツリーの煌めきにしばし心を奪われていた。



