「きゃぁあああっ!」
「いやぁぁああっ!」
そんな声が教室中に響き渡り、その騒ぎを聞きつけた先生たちが「なんの騒ぎですか!?」と教室に入ってきた。そして、顔が真っ黒に塗りつぶされた令嬢や、馬鹿だのブスだの罵詈雑言が顔に書かれた令嬢が先生に泣きつく。
「レグルスさま、いったいなにをしたんですか?」
「おいおい、先生。彼女たちは身から出た錆だぜ? 俺はただ、このテキストやノートをきれいにしてやっただけ」
テキストとノートを手にして振る姿を見て、先生たちは困惑したように顔を見合わせていた。
「どうだい、呪いが返ってきた気分は。あまりおいたが過ぎると、身を滅ぼすぜ?」
「……もしかして、テキストやノートに嫌がらせをした人に、返しましたの?」
「そういうこと。今度また汚れたら俺に教えてくれよ。今度はきつめに返すから」
「……そうならないことを、祈るわ」
難なくやってみせたけど、レグルスさまのやったことは人間離れしているわね……。先生たちが令嬢を慰めているあいだに、わたくしはきれいになったテキストやノートを鞄にしまって教室から出る。
「マーセルさん!」
「なんでしょうか、先生」
「あの、その……、大丈夫、ですか……?」
なにについて聞いているのかしら、この先生。
もしかして『マーセル』が嫌がらせを受けていることに、今気付いたの? ……いえ、もしかしたら、前から気付いていた可能性もあるわよね。
……先生たちの考えていることがわからないわ。
「いやぁぁああっ!」
そんな声が教室中に響き渡り、その騒ぎを聞きつけた先生たちが「なんの騒ぎですか!?」と教室に入ってきた。そして、顔が真っ黒に塗りつぶされた令嬢や、馬鹿だのブスだの罵詈雑言が顔に書かれた令嬢が先生に泣きつく。
「レグルスさま、いったいなにをしたんですか?」
「おいおい、先生。彼女たちは身から出た錆だぜ? 俺はただ、このテキストやノートをきれいにしてやっただけ」
テキストとノートを手にして振る姿を見て、先生たちは困惑したように顔を見合わせていた。
「どうだい、呪いが返ってきた気分は。あまりおいたが過ぎると、身を滅ぼすぜ?」
「……もしかして、テキストやノートに嫌がらせをした人に、返しましたの?」
「そういうこと。今度また汚れたら俺に教えてくれよ。今度はきつめに返すから」
「……そうならないことを、祈るわ」
難なくやってみせたけど、レグルスさまのやったことは人間離れしているわね……。先生たちが令嬢を慰めているあいだに、わたくしはきれいになったテキストやノートを鞄にしまって教室から出る。
「マーセルさん!」
「なんでしょうか、先生」
「あの、その……、大丈夫、ですか……?」
なにについて聞いているのかしら、この先生。
もしかして『マーセル』が嫌がらせを受けていることに、今気付いたの? ……いえ、もしかしたら、前から気付いていた可能性もあるわよね。
……先生たちの考えていることがわからないわ。



