【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜

 パチン、とブレンさまが指を鳴らす。それと同時に、わたくし、マーセル、そしてノランさまが「うっ」と小さく呻いてテーブルに手を置いた。

「……こんな、ことが……できるとは……」
「すみません、ちょっと衝撃がありましたねー」

 ブレンさまの言葉が、先程とは違うところから聞こえる。

 ハッとして顔を上げ、座っている席順を見ると、わたくしとマーセルの場所が入れ替わっていた。

 ――もとに、戻っている……?

 呆然として手のひらを見つめるわたくしとマーセルに、レグルスさまが問いかけた。

「二人がもとに戻っている?」

「ついでに、カミラさまに絡みついていた鎖と、マーセル嬢に絡みついていた鎖も()きました。これで隠された属性と、魔法が使えるようになりましたよ」

 マーセルは自分の手のひらから、ブレンさまに視線を移し、信じられないとばかりに目を大きく見開く。

 わたくしも、目を閉じて自分の隠された属性を探ってみる。

 いったい、わたくしにどんな属性が隠されているというの――……?