【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜

「ただ、そういうのってやっぱり()られたくない人が多いので、あまり占い師ってことは伝えていないみたいなんです。だから、カミラさまが『魂占い』って言ったとき、ドキッとしました。嫌だったかなぁって」

 大きな身体を小さくして肩をすくめるブレンさまに、わたくしとクロエはぶんぶんと首を横に振った。

 魔術師の家系であるブレンさまに、占い師のお母さまもいたとは……

 レグルスさまはブレンさま肩に手を置いて、今度は自分が魔法を使ってみせた。

 ――とてもきれいな、青の炎。

「レグルスさまは、青い炎しかだせませんよねー」
「加減が面倒……」
「あはは!」

 なにがおかしいのかわからないけれど、彼らには彼らのなにかがあるのでしょう。

 クロエがなにかを考えるように唇に指を当てて、ぶつぶつとつぶやいているのに気付き、声をかけようとしたら、彼女が顔を上げた。

「ブレンさま!」
「はい?」
「カミラさまとマーセルさまを同時に()れば、なにかわかるかもしれないと話していましたよね。それは、いつでも可能ですか?」
「え、はい。視るだけなら、いつでも」
「それなら、明日の放課後……お願いできませんか?」

 どうやってマーセルを連れてくるつもりなのかしら?

「どうか、お願いします」

 ブレンさまに頭を下げるクロエ。彼はそれを見て、困ったようにレグルスさまを見る。

 レグルスさまが小さくうなずくのを見てから、口を開いた。