桑谷くんの彼女(偽装)になりました。



「華恋、愛してる」


次の日は、大きな花束を持った翔が学校の公衆の面前で愛の告白をした。

人の目がある以上、受け取らないわけにはいかず、私はどっしりと重い花束を受け取る。


「か、翔……どういうつもり?」

「え? 言ったでしょ、華恋。本気で落としにいくって」


翔はさも当然だと言わんばかりに悪意のない笑顔を浮かべた。


本当に、もう。

誰かこのイケメンを捕まえてください。


 ◆


〈翔side〉


毎日のおれからの告白に、華恋は相当参っていると思う。

すごく面倒くさい男だと思われているのだと思うけれど、絶対に華恋を落としてみせる。


今度こそ、本気になったものを諦めたくない。