翔はあの日、私のことを好きだと言った。
じゃあこの何通ものメッセージは、私を想ってこそのものなのだろうか。
最初こそ返事を返せなかったものの、最近は「うん」とか「ありがとう」とか短い返事を返している。
それと、「あの時酷いことを言ってごめん」とライン越しに謝った。直接だと、何と言って謝ればいいか分からないから。
……まあ、それもただの言い訳か。
部屋のベッドに横たわって、太陽が傾くのをぼんやりと待っている。
そんな毎日が続いた。
復讐を終えた今、私が生きる理由はどこにもない。
それならいっそ消えてしまおうかと何度も思った。
だけどその度に翔の顔が頭に浮かんで、思いとどまってしまう。
私を守ってくれた人。
私のことを好きだと言う人。
自分勝手でわがままな人だと思っていたのに、実際は誰よりも他人想いな人。
そんな人がいるこの世界も悪くないかなって。
頭の片隅で思う。



