桑谷くんの彼女(偽装)になりました。



「華恋の強さは、自分を守るためにあるんだよ」


泣きたくなるくらい優しい笑顔を浮かべて、翔はそう言った。


「……っ、なによ、それ」

「華恋はまだ知らなくていい。おれが知ってるから、今はそれで十分」


翔がそう言ったと同時に、青い制服を着た警察官たちがこの部屋に入り込んできた。


私はその光景に目を見開く。


「華恋。復讐ってのはさ、ちゃんと法に則ってしなくちゃだめだよ」


翔は唇の片端を上げ、不敵に微笑んだ。

視界の端で、賀上琉汰が警官たちに拘束されるのが見えた。


───私の復讐は、予想外の結末を迎えた。


 ◆


あれから警察に連行された私。
現場に闇組織の連中の姿はなく、リーダーもいなくなっていた。


銃刀法違反を犯し、一時的に勾留された。