桑谷くんの彼女(偽装)になりました。



だから、殺すんだ。

両親を殺した男を、もっともっともっともっと!!!


残酷な方法で殺さなければならない。


目がカッと見開き、覚悟が決まる。

私の指が、引き金を迷いなく引いた。




───バンッ!!!!!




 ◆


荒い呼吸音だけが聞こえる。

私の手は、自分よりももっと大きな手に包まれて、上を向いていた。


「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……」


それは一瞬の出来事で、何が起こったのか理解に遅れた。

ただ私の隣には息を切らした翔がいて、二人の腕は天井に突き上げられていて。


そして目の前には、賀上琉汰がいる。


私は状況を把握した後、翔を強く突き放した。

翔の体は冷たい地面に投げ出される。