静けさの中聞こえる自分の呼吸音に緊張感が増す。
「カレン、ヤツはここにいる」
リーダーが確信を持った表情でそう言った。
二人して壁に背中を付け、扉の真横で合図する。
「行くよ、リーダー」
「ああ、三二一、な」
三、二、一───……
ドォーーンッ!!
扉が破壊され、二人の影が室内に入り込む。
ものすごく広い空間に、ポツンと置かれた玉座。
そこに座る人間を見た瞬間、全身の毛が逆立った。
───あいつだ。
最愛の両親を殺した、犯人。
拳銃を構えた私は、その犯人の胸に銃口を向ける。
「わーお、やっとお出ましだあ」
パチ、パチ、パチ。
乾いた音が広い室内に響き渡る。
玉座から立ち上がった賀上琉汰のヒョロリとした影が月明かりに照らされ、壁に映る。



