……華恋はもう、復讐を終えたのだろうか。 いや、まだなはずだ。 華恋がténèbres(テネブル)のアジトに乗り込み黒幕と対峙しようものなら、警察沙汰になっていておかしくないはずだ。 だけどニュースではそんな報道は一つもなかった。 ……華恋はきっと、賀上を殺すつもりなのだろう。 それは絶対に阻止しないと。 そうじゃなきゃ、華恋がサツに捕まってしまう。 おれがそんなことにはさせない。 華恋を守れるのは、おれしかいない───。