あまりのうるささにおれは耳を塞ぐ。
これは、了解ってこと……?
あまり手応えがないままにその場を去った。
あの二人の言う通りにしている自分が情けない。
図星を突かれて、否定することもできずかすかな希望に縋ろうとしている。
華恋がおれのことを好きになってくれるはずないのに。
何の取り柄もないおれは、この世界において星屑よりもちっぽけな存在だ。
◆
おれがトップ宣言をした翌日、どうやらおれは本当に全校生徒からその存在を認められたらしい。
おれの姿を見たほとんどの生徒が律儀にも敬礼をしてから去っていくのだ。
それはおれにとって、居心地が悪い以外の何物でもなかった。
そしておれはその日から、気づいたら華恋のことを目で追っていた。



