「今までどちらに行かれていたのですか! 玲王さんが血眼になって捜索をされていますのよ」
「とにかくご無事で本当に良かったです。でも! これからは外出する時は護衛を付けてくださいませ」
「お嬢様に何かあったら、その責任はわたくしどもにありますのよ。玲王さんからのお叱りがどれだけ怖いか……」
「ま、まあまあ」
「「「まあまあ、じゃないですのよお嬢様!」」」
三人のお手伝いさんに、私は苦笑いを返すのだった。
玲王が屋敷に戻り、私の消息を知ると安堵した表情を浮かべた。
それから玲王の部屋で一時間ほどお叱りを受けた。
玲王は知らない。
破天荒のお嬢様の物語は、今ここから始まるのだということを。



