「この野郎っ、なにすんだ!!」
他の取り巻きたちも一斉に私に飛びかかってくる。
私はそれを軽く避けて、一人は背中に蹴りを入れ、もう一人は背負い投げをした。
久しぶりの喧嘩に全身の血が騒いでいる。
ストレス解消法がこういう物騒な喧嘩だと言う女子高校生は滅多にいないだろう。
私に喧嘩を吹っ掛けられた男らは不憫だけど、大抵皆アホだからすぐにキレて私の相手になってくれる。
大柄な男が私の顔めがけて拳を振りかざした。
私はその拳をがっちりと握りしめ、男の頬めがけて蹴りを入れた。
すると。
「お前さん、よく見てみると〝墨友組〟の一人娘じゃねえか。あっれー? そういやご両親は暴力団の連中に殺されたんだっけ。なんとまあ可哀想なこと」



