そんなことばかりを考えていると頭痛がして、私はゆっくりと立ち上がった。
憂さ晴らしに、ちょっと外に出よう。
◆
あれから七時間ほど経った。時計の針は夜の七時を回っている。
結局私は外に出ることはなく、屋敷の中にあるジムでひたすら体を動かしていた。
ランニングしたり筋トレしたり、今よりもっと強くなるための修行だ。
汗をかいた後はシャワーを浴びて、夕飯を口にする。
そして、玲王が入浴するタイミングを見計らって外に出た。
春の夜風がふわりと頬を撫でる。
あの夜はあんなにも冷たく鋭かった風が、今は態度を一変させた。
屋敷から離れ、都心部にあるネオン街へと足を踏み入れた。
危険な雰囲気が漂うこの場所には、お金を持った人たちが存分に酔いしれるために足を運ぶ。



