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すっかり寂れてしまった屋敷に着き、私はすぐに車を降りる。
屋敷に入ると、以前よりも少なくなったお手伝いの者が迎えてくれた。
学校に行っても家に帰っても、いつも人の気配がする。
私としては全員解雇してくれてもよかった。
料理人さえ残してくれれば、困ることは何もないのに。
だけど玲王がそれを許さなかった。
「はあ……」
自分の部屋の扉を閉め、ずるずると壁に背を預けて座り込む。
だだっ広い室内を見上げて、これから先のことを考える。
目を閉じると、今朝の光景が鮮明に蘇る。
何も本気で、あの桑谷という男が私の両親を殺したと思っているわけではない。
……ただ、ああいう強そうな人は暴力団とも関係を持っているのではないかと思うのだ。



