「きれい……?この瞳が?」
まるでありえないとでもいうような、どこか虚ろな朱桜さんの瞳にわたしの顔が映る。
「ほんとうに?……いや、そんなわけない。これが、きれいなわけない」
朱桜さん、なんか様子がおかしい。さっきよりもずっと辛そうな顔してる……。
いまの朱桜さんは今にも壊れてしまいそうで、もう見ていられなかった。
「わたしは綺麗だと思いますよ、朱桜さんの瞳。深みがあってキラキラしてて。
朱桜さんがその瞳をどう思ってるのか分かりませんが、少なくともわたしはきれいだと思います!」
「っ……!あり、がとう。そんなふうに言ってもらったの初めてで混乱しちゃって、でもそう言って貰えてすごく嬉しかった」
そう言ってふっと優しく笑った朱桜さんの顔はさっきまでの不安が混じった顔じゃなくて嬉しそうな、少し照れてるような顔だった。

