Side Story 〜葉月まい 番外編集〜

(あー、またあいつに会うのか。今度こそ相手にしないからね)

翌日の土曜日。
夕方からジョンが開いたパーティーに参加する為、カレンは自宅で支度をしていた。

選んだドレスは身体のラインにピタッと添う、大人っぽくセクシーなブラックドレス。

ノースリーブで胸元も深いVライン、おまけに太ももがちらりと覗くスリットも入っていた。

(ふん! 絶対に隙なんて見せないんだから)

髪を夜会巻きに結い、メイクもダークカラーで攻めた。

8センチのピンヒールを履き、タクシーで会場のホテルに向かう。

ドアを開けてくれたボーイが、カレンを見てドギマギと視線をそらした。

「Thank you.」

余裕の笑みを浮かべながら、流し目でお礼を言う。

若いボーイは傍目にも分かりやすく頬を赤らめた。

(そうよ、これこれ。私はこういうキャラなんだから)

颯爽とロビーを横切り、エレベーターで最上階に向かった。