「文哉さんと初めて観る映画が『ローマの休日』なんて、なんだか嬉しい」
指定席に座ると、真里亜が早速パンフレットに目を通す。
「思い出すなあ、ニューヨーク」
「ああ、そうだな」
ニューヨークは二人にとって思い出の場所。
想いが結ばれたのも、プロポーズしたのもニューヨークだった。
「ティファニーのカフェでオードリー・ヘプバーンの話をして。いつか『ローマの休日』を一緒に観たいって話しましたよね。私の願いを叶えてくれてありがとう、文哉さん」
「こちらこそ。真里亜がいつもそばにいてくれて、つまらなかった俺の人生がガラッと変わった。自分にこんな感情があったのかって驚くほどに、幸せだ」
「私もです」
見つめ合って肩を寄せ合う。
やがてゆっくりとスクリーンの幕が開いた。
映し出される映像に釘づけになる真里亜を、文哉はそっとうかがう。
キラキラと憧れの眼差しを向けていた真里亜は、やがて切なさをこらえる表情になり、別れのシーンではぽろぽろと大粒の涙を流した。
文哉はそっと真里亜の肩を抱き、頭を優しくなでる。
真里亜は文哉の肩に頬を寄せ、涙をこらえていた。
そしてラストシーン。
凛とした美しさで愛する人と向かい合うオードリー・ヘプバーンを、真里亜は懸命に涙をこらえて見つめている。
文哉はそんな真里亜の手をギュッと握りしめた。
指定席に座ると、真里亜が早速パンフレットに目を通す。
「思い出すなあ、ニューヨーク」
「ああ、そうだな」
ニューヨークは二人にとって思い出の場所。
想いが結ばれたのも、プロポーズしたのもニューヨークだった。
「ティファニーのカフェでオードリー・ヘプバーンの話をして。いつか『ローマの休日』を一緒に観たいって話しましたよね。私の願いを叶えてくれてありがとう、文哉さん」
「こちらこそ。真里亜がいつもそばにいてくれて、つまらなかった俺の人生がガラッと変わった。自分にこんな感情があったのかって驚くほどに、幸せだ」
「私もです」
見つめ合って肩を寄せ合う。
やがてゆっくりとスクリーンの幕が開いた。
映し出される映像に釘づけになる真里亜を、文哉はそっとうかがう。
キラキラと憧れの眼差しを向けていた真里亜は、やがて切なさをこらえる表情になり、別れのシーンではぽろぽろと大粒の涙を流した。
文哉はそっと真里亜の肩を抱き、頭を優しくなでる。
真里亜は文哉の肩に頬を寄せ、涙をこらえていた。
そしてラストシーン。
凛とした美しさで愛する人と向かい合うオードリー・ヘプバーンを、真里亜は懸命に涙をこらえて見つめている。
文哉はそんな真里亜の手をギュッと握りしめた。



