*•.¸¸☆ 恋は秘密のその先に ☆.¸¸•*
結婚1周年を迎えた真里亜と文哉
愛を深め、幸せを噛みしめ
ますます仕事に打ち込む二人のそばで
新たに始まる誰かと誰かのラブストーリー♡
•*¨*•.¸¸☆•*¨*•.¸¸☆•*¨*•.¸¸☆•*¨*•
「文哉さん、すっごく楽しみね!」
繋いだ手を揺らしながら満面の笑みを浮かべる真里亜に、文哉は頬を緩めた。
いつものオフィススーツではなく、ネイビーブルーのふんわりとしたワンピースに、編み込んでハーフアップにまとめた髪。
メイクも華やかで唇も艶っぽく、なにより笑顔が弾けている。
文哉はそんな真里亜を愛おしそうに見つめた。
今日は真里亜の27歳の誕生日。
たまたま土曜日ということもあり、二人は朝からデートを楽しむことにしていた。
まず向かったのは映画館。
ここで『ローマの休日』が期間限定で上映されるとあり、文哉は真里亜に提案してみた。
「真里亜、前にこの映画を映画館で観たいって言ってただろ?」
「うん、観たい! 文哉さんと一緒に」
その時から既に目を輝かせていたが、ようやく当日を迎えて、もはやわくわくを抑え切れないようだった。
「ほんとはね、アン王女っぽく白のブラウスにフレアスカートで、髪型も真似しようかと思ったの。だけど絶対に痛々しくなっちゃうもん。あー、どうしよう。文哉さん、映画を観たあとに私を見て幻滅しないでね」
「ん? どういう意味だ?」
「だって銀幕のオードリー・ヘプバーンを観たあとに、ふと隣の私を見て、同じ人間か!? とか言いそう」
うつむいて呟く真里亜に、文哉は「おい」と真顔になる。
「そんなこと言うと思うか? この俺が」
「うん、言うと思う」
「言う訳ないだろ!?」
「ふふっ。うん、今は言わないよね。昔の文哉さんなら言いそうだけど」
うぐっ……、と文哉は言葉を詰まらせた。
「まあ確かに、昔の俺は酷かった」
「あはは! 戦いましたよね、私たち」
「だけど真里亜を好きになってからは違うぞ」
そう言って繋いだ手を持ち上げ、真里亜の指にチュッとキスをする。
「ちょ、文哉さん!」
途端に顔を真っ赤にする真里亜にニヤリと笑い、文哉は真里亜の耳元でささやいた。
「結婚しても可愛いな、俺の真里亜は」
そう言って頬に口づけようとすると、真里亜がサッと身をかわした。
「だめ! こんなに人がたくさんいるんですよ?」
「……真里亜、なんか反射神経よくなったな。前はあっさり俺にキスされてたのに」
「キッ……、ってだから、そういうことも言わないでください!」
手をほどいて一歩先を歩こうとする真里亜を、文哉は後ろから抱き寄せる。
「じゃあ、あとでな」
「あとで!?」
警戒して離れようとする真里亜の肩を、文哉はグッと抱いたまま歩き始めた。
結婚1周年を迎えた真里亜と文哉
愛を深め、幸せを噛みしめ
ますます仕事に打ち込む二人のそばで
新たに始まる誰かと誰かのラブストーリー♡
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「文哉さん、すっごく楽しみね!」
繋いだ手を揺らしながら満面の笑みを浮かべる真里亜に、文哉は頬を緩めた。
いつものオフィススーツではなく、ネイビーブルーのふんわりとしたワンピースに、編み込んでハーフアップにまとめた髪。
メイクも華やかで唇も艶っぽく、なにより笑顔が弾けている。
文哉はそんな真里亜を愛おしそうに見つめた。
今日は真里亜の27歳の誕生日。
たまたま土曜日ということもあり、二人は朝からデートを楽しむことにしていた。
まず向かったのは映画館。
ここで『ローマの休日』が期間限定で上映されるとあり、文哉は真里亜に提案してみた。
「真里亜、前にこの映画を映画館で観たいって言ってただろ?」
「うん、観たい! 文哉さんと一緒に」
その時から既に目を輝かせていたが、ようやく当日を迎えて、もはやわくわくを抑え切れないようだった。
「ほんとはね、アン王女っぽく白のブラウスにフレアスカートで、髪型も真似しようかと思ったの。だけど絶対に痛々しくなっちゃうもん。あー、どうしよう。文哉さん、映画を観たあとに私を見て幻滅しないでね」
「ん? どういう意味だ?」
「だって銀幕のオードリー・ヘプバーンを観たあとに、ふと隣の私を見て、同じ人間か!? とか言いそう」
うつむいて呟く真里亜に、文哉は「おい」と真顔になる。
「そんなこと言うと思うか? この俺が」
「うん、言うと思う」
「言う訳ないだろ!?」
「ふふっ。うん、今は言わないよね。昔の文哉さんなら言いそうだけど」
うぐっ……、と文哉は言葉を詰まらせた。
「まあ確かに、昔の俺は酷かった」
「あはは! 戦いましたよね、私たち」
「だけど真里亜を好きになってからは違うぞ」
そう言って繋いだ手を持ち上げ、真里亜の指にチュッとキスをする。
「ちょ、文哉さん!」
途端に顔を真っ赤にする真里亜にニヤリと笑い、文哉は真里亜の耳元でささやいた。
「結婚しても可愛いな、俺の真里亜は」
そう言って頬に口づけようとすると、真里亜がサッと身をかわした。
「だめ! こんなに人がたくさんいるんですよ?」
「……真里亜、なんか反射神経よくなったな。前はあっさり俺にキスされてたのに」
「キッ……、ってだから、そういうことも言わないでください!」
手をほどいて一歩先を歩こうとする真里亜を、文哉は後ろから抱き寄せる。
「じゃあ、あとでな」
「あとで!?」
警戒して離れようとする真里亜の肩を、文哉はグッと抱いたまま歩き始めた。



