「あの記事の何が心配?明日香に迷惑かける内容じゃないと思うけど。別居状態か?って書かれてるってことは、明日香が追いかけられる心配はないから、逆に安心で……」
そこまで言って瞬は言葉を止める。
顔を上げた明日香の目から、大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちていた。
「明日香!?どうした?」
「だって、あの記事、瞬くんに酷いことを……」
「え?酷いって、何が?」
「だって、だって……。瞬くんはバレンタインの夜、私の為にコンビニにチョコを買いに行ってくれたのに。それを『天下のアイドルが自分チョコ』だなんて。『奥さんに愛想尽かされて別居中』だなんて。『10年の純愛を実らせたって大げさに騒いだ挙句、あっさり破局』だなんて。『出て行った奥さんを呼び戻しもせず、ひとり暮らしを満喫中』だなんて。酷い、酷すぎるよ!瞬くんはそんな人じゃない。瞬くんのこと何も知らないくせに悪く言うなんて、この私が許さないんだから!」
ポカポカと胸を拳で叩いてくる明日香に、瞬は驚いて目を見開く。
「明日香、ちょっと待て。イテッ!叩くなって」
「酷いよー、酷すぎるよ!バカバカ!私の瞬くんになんてこと言うの?瞬くんはね、誰よりも私を大事にしてくれる人なんだからね!10年も私だけを想い続けてくれて、結婚してからも優しくて、いつも私を守ってくれる。あなたに何が分かるっていうの?嘘ばっかり書かないでよ!このバカ!」
「ちょっ、明日香。言う相手を間違えてないか?俺、褒められてんだか、怒られてんだか。とにかく痛いから、叩くのやめろ」
うぐっ……と明日香は唇を噛みしめる。
瞬はやれやれと笑ってから、明日香をギュッと抱きしめた。
「ありがとう。明日香がそう言ってくれるなら、誰に何を言われてもいい。明日香が分かってくれてるから、他の人にどう思われたっていい。明日香さえ俺の味方でいてくれたら、世界中の人を敵に回したって構わない。明日香さえ俺を好きでいてくれたら、それだけで俺は幸せなんだよ」
「瞬くん……」
目に一杯涙を溜めた明日香に、瞬はクスッと笑う。
「けどやっぱり、自慢したくなるな。俺の奥さんはこんなに可愛いんだぞ!泣き虫で無邪気で、明るくて面白くて。仕事も出来るし、何より俺のことを大好きでいてくれる。10年も俺のことだけを想い続けてくれた、世界一愛しい人なんだぞ!って。言ってもいい?」
「ううん、だめ。私もどう思われてもいいの。瞬くんさえ、私を好きだって言ってくれるなら」
「ああ。他の人の言葉なんて信じるな。俺を信じろ、明日香。俺はいつだって明日香だけを愛してる」
「うん!瞬くんだけを信じる。私も瞬くんが大好きです」
ふっと笑って二人で見つめ合う。
瞬がゆっくりと顔を寄せると、明日香はそっと目を閉じた。
少しためらってから、瞬は愛おしそうに明日香にキスをする。
胸の奥がジンとしびれ、身体中に温かい幸せが広がった。
顔を離すと、コツンとおでことおでこを合わせる。
「明日香。今日、何曜日?」
「金曜日」
「キスしちゃったけど、いいの?」
「うん。キスしたくなったら、火曜日なの」
ぶっ!と瞬は吹き出す。
「なんだそれ?都合いいな」
「誰がなんて言っても、私達は火曜日って言い張るの」
「あはは!もうみんな呆れるだろうな。こんなバカップル、つき合ってられるかって」
「それでもいいの。私達二人が幸せなんだもん」
そう言ってにっこりと笑う明日香に見とれると、瞬はまた明日香を抱き寄せる。
二人はどちらからともなく顔を寄せ合い、長くて甘い、幸せなキスを繰り返していた。
そこまで言って瞬は言葉を止める。
顔を上げた明日香の目から、大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちていた。
「明日香!?どうした?」
「だって、あの記事、瞬くんに酷いことを……」
「え?酷いって、何が?」
「だって、だって……。瞬くんはバレンタインの夜、私の為にコンビニにチョコを買いに行ってくれたのに。それを『天下のアイドルが自分チョコ』だなんて。『奥さんに愛想尽かされて別居中』だなんて。『10年の純愛を実らせたって大げさに騒いだ挙句、あっさり破局』だなんて。『出て行った奥さんを呼び戻しもせず、ひとり暮らしを満喫中』だなんて。酷い、酷すぎるよ!瞬くんはそんな人じゃない。瞬くんのこと何も知らないくせに悪く言うなんて、この私が許さないんだから!」
ポカポカと胸を拳で叩いてくる明日香に、瞬は驚いて目を見開く。
「明日香、ちょっと待て。イテッ!叩くなって」
「酷いよー、酷すぎるよ!バカバカ!私の瞬くんになんてこと言うの?瞬くんはね、誰よりも私を大事にしてくれる人なんだからね!10年も私だけを想い続けてくれて、結婚してからも優しくて、いつも私を守ってくれる。あなたに何が分かるっていうの?嘘ばっかり書かないでよ!このバカ!」
「ちょっ、明日香。言う相手を間違えてないか?俺、褒められてんだか、怒られてんだか。とにかく痛いから、叩くのやめろ」
うぐっ……と明日香は唇を噛みしめる。
瞬はやれやれと笑ってから、明日香をギュッと抱きしめた。
「ありがとう。明日香がそう言ってくれるなら、誰に何を言われてもいい。明日香が分かってくれてるから、他の人にどう思われたっていい。明日香さえ俺の味方でいてくれたら、世界中の人を敵に回したって構わない。明日香さえ俺を好きでいてくれたら、それだけで俺は幸せなんだよ」
「瞬くん……」
目に一杯涙を溜めた明日香に、瞬はクスッと笑う。
「けどやっぱり、自慢したくなるな。俺の奥さんはこんなに可愛いんだぞ!泣き虫で無邪気で、明るくて面白くて。仕事も出来るし、何より俺のことを大好きでいてくれる。10年も俺のことだけを想い続けてくれた、世界一愛しい人なんだぞ!って。言ってもいい?」
「ううん、だめ。私もどう思われてもいいの。瞬くんさえ、私を好きだって言ってくれるなら」
「ああ。他の人の言葉なんて信じるな。俺を信じろ、明日香。俺はいつだって明日香だけを愛してる」
「うん!瞬くんだけを信じる。私も瞬くんが大好きです」
ふっと笑って二人で見つめ合う。
瞬がゆっくりと顔を寄せると、明日香はそっと目を閉じた。
少しためらってから、瞬は愛おしそうに明日香にキスをする。
胸の奥がジンとしびれ、身体中に温かい幸せが広がった。
顔を離すと、コツンとおでことおでこを合わせる。
「明日香。今日、何曜日?」
「金曜日」
「キスしちゃったけど、いいの?」
「うん。キスしたくなったら、火曜日なの」
ぶっ!と瞬は吹き出す。
「なんだそれ?都合いいな」
「誰がなんて言っても、私達は火曜日って言い張るの」
「あはは!もうみんな呆れるだろうな。こんなバカップル、つき合ってられるかって」
「それでもいいの。私達二人が幸せなんだもん」
そう言ってにっこりと笑う明日香に見とれると、瞬はまた明日香を抱き寄せる。
二人はどちらからともなく顔を寄せ合い、長くて甘い、幸せなキスを繰り返していた。



