わたしたちは、恋をしない。〜パートナーは王子様?〜



状況がよく分からないまま、九条くんに連れて来られた先は、特進科の教室のある特別棟。

更にはその、一番上の階の部屋。

扉の上のプレートには、『生徒会室』と書かれていた。


「あ、おかえり廉。遅かったわね……って」


室内に入るなり、九条くんにそう声をかけたのは、あの篠崎先輩。そして、


「あー!あかねちゃん!」

「結愛ちゃん!?」


わたしに気付くなり、真っ直ぐ駆け寄ってきたのは結愛ちゃん。

そして、さっきまで結愛ちゃんがべったり寄り添っていたのは、白鳥先輩。


「あの、えっと、ここは……」


プリンスとプリンセスが一堂に会する様子に、動揺せずにはいられない。


誰か説明して……!!


そう心の中で叫んだわたしの声が聞こえたかのように、


「とりあえず、座って。私が説明するね」


優しく微笑んで口を開いてくれたのは、篠崎先輩だった。