結愛ちゃんとふたり、そんな話をしていると、採点を終えたであろう先生が戻ってきた。
そして、先生に続いて室内に入ってきたのは、柊ちゃんこと白鳥先輩と……九条くん。
「それじゃあ、追試の結果を発表します」
静かな室内に響く先生の声に、背筋がピンと伸びる。
「まず、花咲結愛……98点」
先生の発表に結愛ちゃんは「やったー」と、特に驚く様子もなく喜ぶ。
白鳥先輩は、ホッとしたように息を吐いていて。
結愛ちゃんはまぁ……そうだよね。本当は元々のテストも、余裕だったはずだし。
問題は……わたしの方。
「次、橘あかね」
「はいっ!」
緊張して無意味に返事をしてしまい、隣の結愛ちゃんがクスッと笑う。
でも、恥ずかしいなんて思う余裕もなく、膝の上でつくった握りこぶしには、じんわりと汗。
「橘あかねは……86点。ふたりとも合格です」
にっこり、笑顔で告げた先生。
「うそ……」
わたしは気が抜けたようにポツリと呟いて、
「あかねちゃん、良かったね!」
隣の結愛ちゃんがそう言ってくれて、やっと結果を実感することが出来た。



