わたしたちは、恋をしない。〜パートナーは王子様?〜


「あの、この前の話の続きなんだけど、わざと悪い点を取った、みたいなことを言ってたのは……」

「あ、結局話せてなかったよね。うん、そう。柊ちゃんのパートナーになりたくて、わざとほぼ白紙でテスト出したの」

「えっ」


今この部屋には、わたしと結愛ちゃん二人きり。

だけど、悪びれる様子もなくさらりと言った発言に、わたしは驚いて声を上げた。


「パートナーになりたかったって、それは……」

「結愛、柊ちゃんのこと好きなんだ」


包み隠すことなく、はっきり告げた結愛ちゃんに、わたしの方が顔を赤くする。


「白鳥製薬って知ってるでしょ?柊ちゃん、そこの一人息子でね、結愛のパパは総合病院の院長やってるんだけど、まあいわゆる幼なじみってやつで……ずっと片想いしてるの」

「ちょ、ちょっと待って」


白鳥製薬とか、総合病院の院長とか、思っていたよりもすごい肩書に、動揺して目を丸くせずにはいられない。

改めてここは、とんでもない学校なんだと実感する。


いや、でも、今はそんなことよりも……。