「お、終わった……!」
「え?全然解けなかったってこと?」
追試終了後、シャーペンを置いて力尽きたわたしに、無邪気に問いかけてきたのは結愛ちゃん。
「違うよ!追試が終わったってこと!」
「全然解けてなかったら泣いてるよ!」というツッコミに、結愛ちゃんは「そっかぁ」とニコニコと返事をする。
放課後、追試の会場は、プリンス達が住む特別寮の中の一部屋だった。
テストは回収されて、この後すぐ採点し、返却されるらしい。
後日とかだと気になりすぎるから、すぐに結果が出るのは有り難いけど……。
「緊張しちゃうね……」
「え、そう?」
一緒に追試を受けたはずの結愛ちゃんは、ケロッとした様子で首を傾げる。
そうだった……。
結愛ちゃんは、わたしとは違うんだった。
結愛ちゃんは特進科のお嬢様で、本来ならパートナー制度どころか、追試なんて受けるような人じゃない。
それなのに、今ここでわたしと一緒にいるのは……。



