わたしたちは、恋をしない。〜パートナーは王子様?〜


……そんなの、わたしが一番そう思ってるよ。

でも、赤点取っちゃったんだから、今更もう仕方ない。


「はぁ」と小さくため息をつくわたし。すると、


「九条くんに勉強教えてもらわないの?」


真央ちゃんが遠慮がちに聞いてきた。


普通だったらそう、パートナーになったからには、わたしは九条くんに勉強を教えてもらわなきゃならない。

だけど……。


「たぶん、わたし嫌われちゃってるからなぁ」


初対面で挨拶した時に「やだ」と言われて、朝礼でも隣にこそ立ったものの、ずっと知らんぷり。

好かれていないことは、間違いないわけで。

いや、そもそもバカなわたしが悪いんだけど……。


「じゃあ、今日もこの後ひとりで勉強するの?」

「うん、追試までになんとかしなきゃいけないからね!」 


「いっぱい食べて頑張る!」と意気込むわたしに、真央ちゃんは「そっか」と苦笑しながら「頑張ってね」と、言ってくれた。