わたしたちは、恋をしない。〜パートナーは王子様?〜


そんな話をしているうちに、食堂へと到着した。

メニューは和食、洋食、軽食の3種類で、自分の好みや体調によって、好きなセットを選べるようになっている。

今日の洋食はハンバーグに、プリンも付いてくる。

だから今日は絶対に洋食にするって、決めているんだ。


パパと少しだけど久しぶりに話せたことと、夕食のメニューにワクワクしながら、お盆を持って真央ちゃんと並んだ。すると、


「あの子じゃない?蓮さまのパートナー……」

「あ、ほんとだ」

「見るからに平凡よね、廉さまが可哀想」


周りからヒソヒソとウワサする声が聞こえる。


また今日も……。
2、3日じゃ変わんないか。


「あかねちゃん、大丈夫?」

「うん、ありがとう」


しょんぼりした気持ちが伝わってしまったのか、心配そうに顔を覗き込んできた真央ちゃんに笑顔で頷く。


わたしが九条くんのパートナーになったことは、翌日の朝礼ですぐに発表された。

それからは、ずっとこんな感じ。


パートナー制度は以前からあるけれど、入学時にそれ相当のレベルが求められるこの学校で、実際にパートナーが出来てしまうことは、かなり珍しいことみたい。

だから、大体みんな九条くんが可哀想……という感情を抱いているようで。