「あ、もしもし?パパ?」
『あかね、元気にしてる?』
スマホのスピーカーから聞こえるパパの声に、「うんっ!」と大きく返事する。
こうしてパパと話すのは、入学式以来。
LINEでメッセージのやり取りは毎日のようにしていたけど、声を聞くのは久しぶり。
『ごめんな、なかなか電話出来なくて』
「ううん、パパは仕事だし、こっちは消灯時間もあるし、仕方ないよ」
スマホの扱いを特に制限されているわけじゃない。
だけど、パパとわたしの生活スタイルの違いから、なかなか通話することが出来ないんだ。
『学校はどう?嫌なこととかない?』
「うん、友達も出来たし楽しいよ」
『そっか、勉強は?難しくて困ったりしてない?』
「え、あ、うん!勉強も何とか大丈夫!」
不意に出て来た話題にドキッとした。
赤点で退学寸前なんて、パパには絶対言えない。
「パパこそ仕事の方は順調?」
『ああ、おかげさまで』
「良かった」
慌てて話を逸らしつつ、色んな意味で胸を撫で下ろす。するとそこに、



