わたしたちは、恋をしない。〜パートナーは王子様?〜


思っていたよりもずっとあっさりと、発表されたパートナー。

先生の話ではこれから約一年間、何かとパートナーと一緒に過ごさなきゃならないということだった……けど。


わたしの、橘あかねのパートナーは廉?

廉って、あの九条くん……!?


三人の中で、唯一名前まではっきり認知しているプリンス。

今まで何となく目を向けられなかったけれど、確認するように彼の方を見た。

すると、何だか不機嫌そうな顔をしていて、わたしは咄嗟に顔を逸らすように俯く。 


あの顔は絶対ハズレって、気に入らないって思われてる……!

そうだよね、見るからに凡人だし、結愛ちゃんの方がいいよね。


そんなことを思いながら、結愛ちゃんの方をチラッと確認すると、


「……やった」


小声で小さく、呟いた声が聞こえた。

頬はほんのり紅く染まっていて、それは本当に喜びを隠せなかったといった感じ。

その瞬間、結愛ちゃんの『わざと』の意味が分かってしまったような気がした。


だけど──。