「理事長代理が到着いたしました」
一人の使用人さんが声を上げると、プリンス達はサッと立ち上がり、一瞬にしてしんと静まる。
そして、わたしたちが入ってきたのとは反対側の扉から現れたのは……二十代後半くらいの男性。
「ごきげんよう、久しぶり」
軽く片手を上げ、ニッコニコの笑顔で入ってきたその人は、スーツこそ着ているけれど、ネクタイはしておらず、シャツのボタンも空いていて、何だかチャラそう。
理事長代理……って言ったよね?
正真正銘の銀髪に、顔がイケメンなこともあって、どちらかと言うとホストと言われた方がしっくりくる。
だけど、本当に理事長代理みたい。
「いいよ、座って。君たちだね、数年ぶりの退学レベルの生徒は」
プリンス達を着席させ、こっちを向いた理事長代理。
顔は笑っているけれど、何だか雰囲気が怖くて、顔が引きつる。



